ナレッジふくいの大きな活動の一つに障害者訪問サポートが上げられます。
これは移動したりできない障害を持つ方のご自宅など(訪問先も含む)に出かけて普段のパソコンを使用するご様子を聞きながら、障害者の方の使いやすいパソコン環境作りにご協力することです。
では、視覚障碍をお持ちのY・Yさんのサポートの経過を紹介します。
Y・Yさんは小学生時代は元気なお子さんでしたが、その後視力を失われました。
社会福祉協議会さんからのご紹介で事務所に見えたときは、全くパソコンは使えない上に見知らぬ事務所への訪問もあってか、足元もおぼつかない状態でした。
そこで、まずはスクリーンリーダーと日本語変換ソフトをナレッジふくいを介して購入され、少しずつタイピングの練習から始めていただくことになりました。
ですが、自営をされている忙しいご家族の中で、一人地味なタイピング練習は大変なことでした。
その後、下記の問題でサポート依頼がありました。
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状況:インターネットエクスプローラで、シフトキー押すも、読上げない。
環境:ValueStar VL500/3(WinXPのマルチメディアPC)、メモリ1Gに増設済み。シフトキーは、VDMW300に添付のAOKメニューのキー入力練習等で見ても異常なし。しかし、自動起動でマルチメディアキーボードと驚速メモリーが最初に走る。また、IEは、7になっているが、6の時から読上げないとのこと。窓の手があったので、自動起動を止めても変わらず。USBキーボード認識時、異常有り。
対応:クリーンインストール後、ソフトを1つ1つインストールして確認していく手もあったが、ご本人がキーボード操作が難しいこともあり、NewsToSpeechを利用し、IEは使用しないことに。
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その後1年前くらいから、福井県立盲学校の教育相談の中で、週に1回2時間程度、専用キーボードを使った6点入力(点字)によるタイピング練習と身体を動かす体操や指先を使うピアノ練習もされていらっしゃいます。
その間、先のサポートをしたサポーターの発案で、ゲーム機のコントローラーを加工したジョイスティックを制作利用(Joy To keyソフトを使用)。レバーとボタンで操作するようになっており、わかりやすくするために絶縁ねじ込みコネクターを使った突起物がつけてあります。

(ゲーム機のコントローラーを加工したジョイスティック)
その後、6点入力の練習をタイプライターからいよいよキーボードに移行するために、キーガードを使っての入力練習に入ります。そこで今度は通常のキーガードに6点入力部分だけをわかりやすくしたキーガードを考案、制作。テンキーやファンクションキーなどの位置がわかりやすくするためにジョイスティックと同じ突起物を付けてあります。

(6点入力部分だけをわかりやすくしたキーガード)
そして今回、YちゃんがVistaパソコンを購入されたのを機会に、スクリーンリーダーをVDMW300からVDMW500にバージョンアップされ、設定を盲学校にて行ないました。
東芝のDynabookは元々あるナレーター機能があり、なかなか止まらないというアクシデントがありましたが、設定は無事終了。ただし、フリーソフトのNewsToSpeechはVista対応になっていないため使えないことがわかり、今後別の方法を考えることになりました。
また、キーガードだけでは指先に力が無くうまく6点を入力できないため、手のひらから固定できるハンドレスとも制作。これから試用となります。

(コネクターを付け直すサポーター)
そこでYちゃんにいくつか質問してみました。
Q:パソコンを使えるようになっていかがですか?
A:とても毎日楽しいです。
Q:パソコンで何が一番使えてよかったですか?
A: NewsToSpeechを使ってインターネットの検索をしたり、お気に入りのサイトを見に行くことです。
Q:携帯を使ってのメールもされるとか…いかがですか?
A:お友達とメールのやり取りができるようになったのが嬉しいです。
この後、もっとパソコンボランティアにお願いしたいことややりたいことをお尋ねしましたが、今は思いつかないご様子でした(*^_^*)

(お友達にメールが打てるようになったところを見せてくれるYちゃん)

(指導の先生とサポーターといっしょに練習風景その1)
盲学校の前田先生は、現在キーボードを使って文字入力ができることが目標で、その後のことはご本人次第です。将来何かにつながればいいですねと仰っていました。
また、サポーターの木下さんも、ご自分の気持ちを文字にして人に伝えられるようになることは、Yさんにとって今大切なことだから支援していますと語っていました。前田先生もナレッジふくいに所属していたこともあり、お二人の連携がとりやすかったことも今回のサポートではプラスになったようです。

(指導の先生とサポーターといっしょに練習風景その2)
以前事務所に見えたときに比べて格段に明るくお元気になられていたYちゃん。
元気に学校の中を歩く姿はとても生き生きとしていらっしゃいました。
盲学校に毎週送り迎えをされているお母様も大変喜ばれていらして、盲学校の先生のお力とサポーターにとても感謝の言葉をいただきました。