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障害者サポートの実例2(肢体障害Hさんの場合)

最終更新日:2008年8月 2日
カテゴリ:ナレッジ通信, ボランティアPCサポート, 事業実績

ナレッジふくいの障害者サポートの中で、視覚の方の次に多いのが肢体の方を対象としたサポートです。障害の程度によりますが、下肢不自由の方はなかなかパソコン操作が難しく、それでも頑張っておられるHさんのサポートについてご紹介します。

Hさんのサポートは、妹さんがナレッジふくいの初心者サークルにいらっしゃるようになって、ご相談を受けたことから始まりました。
はじめは停電によるインターネットの再設定がサポート依頼でしたが、その際にご本人が自分史作りをされていることをサポーターが聞き、この作成にご協力することになりました。その後、下記のとおりサポート依頼ありました。
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一太郎を使って原稿を作成しているのですが、行間が詰まり、重なって表示されることでサポート依頼があり。
ESCからメニューより、書式設定で調整。
行間を広げてみると、空白行があり、これを削除。再度もとの行間に戻し、表示も正常となり、解決したと思います。
DOS版一太郎のメニュー方式で、ツールバーが出てこないので、少しとまどいました。
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このあと、原稿作成のためにキーボードを足指で操作される様子を見ている中で、サポーターが自主的に下記の環境づくりを思いつき、対応された例が下記のとおりです。
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マウスの滑りが悪いので、裏へ高密度ポリエチレンテープを貼りました。
キーボードを床に置き、足指で操作されるので、ホコリがたまりやすく、不潔になりがちでしたので、余分に手持ちのフレキシブルキーボード(注意すれば水洗い可能)を勧めました。台が必要でしたので180mm対して20mmの傾斜の木の台を作りこの上で使いました。USBハブは手持ちの1.1の物を流用しました。
更に20mmの傾斜を希望されます。本等を置けば済むことですが、適切な台になる物を探し、対策予定しています。
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人口足爪をつけて、キーボード台に乗せたキーボードを器用に操作する様子
この時のキーボード台は、妹さんの発案で滑り止めを付け、このようにして使っていらっしゃいます。
(人口足爪をつけて、キーボード台に乗せたキーボードを器用に操作する様子)

そして、Hさんの努力とサポーターの手伝いにより、自分史は完成されました。
完成された自分史『おふくろ 命をありがとう』の表紙
(完成された自分史『おふくろ 命をありがとう』の表紙)

その中から前文をご紹介します。

巻頭に添えて
お袋へ
俺を生んでくれてありがとう
お袋、足の具合はどうだ。
早く良くなって帰ってこい。
面と向かってはなかなか言えないが、お袋の思考力がしっかりしているうちに言う。
俺 発病して以来63年、お袋の人生の3分の2以上、「旅行していても、友達と談笑していても、頭のどこかにお兄ちゃんのこと引っ掛かっていて、心から笑ったことが無かった」と言っていた。
しかし、欲を言えば切が無いが俺は俺なり、はる婆や親父、お袋や健一・不至子達の
お陰で十分に幸せだったと思っている。
健常者には取るに足らない些細なことにも、不虞故に喜びを見つけられ、楽しみを味わうことも出来た。
お袋は俺が発病したのは自分のせいだと思い、痛い足を引きずりながら精一杯俺の世話をしてくれた。
それに甘えて阿保・馬鹿だと言いたい放題の悪態を吐き、こき使ってきたがごめんなさい。
此れからなるべく、やれることは自分でやる。
最後に、他人から見れば取るに足らない命かもしれないが、俺を生んでくれてありがとう。

この自分史は、257ページの大作で完成されました。

もともと、歌謡曲風の作詞をするのがお好きなHさんは、今は作詞活動をされています。
若い頃からの作品は、すべてデーター化されていらっしゃいました。
今回は下記のサポート依頼があり対応していました。

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1.送信側の故障か受信の方が悪いのか、新しいキーボードが動きません。それに足の指  が引っかかり、押し込みボタンがはがれてしまいました。
2.お陰様で一太郎は仮名や漢字が使えるようになりましたが、メールはまだ仮名も漢字も使えません。
3.なぜか一太郎の株関連ファイルのデーターが3-4年も前のものにタイムスリップしました。この間少なくとも100回くらいは上書きしているはずですが、現在の最新 データーに戻すのは無理ですか。
4.余計なボタンに触れては上に出ている文字変換バーの表示がなくなり、仮名も漢字も  出てこないことがたびたびあります。バーの呼び出し方ををお教えください。
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指の引っかかり対策に、添付写真のような親指キャップ(人口足爪)を作ってみました。

これがその人工足爪
(これがその人工足爪の写真です)

Bluetoothキーボードは電池切れが早いので交換しました。
以前に保存したファイル名が分かっていれば、読み出せると思いますが、何かの拍子で自動でバックアップされたファイルを開き、修復させるとおかしな事になるかも知れないので、オフィス8をインストールして、一太郎2006を使用することにしました。
漢字変換バーは、下の方のタスクバーかタスクトレイに入ってしまったので、これも復旧しました。
フォルダを作ってよく使うファイルを整理し、わかりやすくしました。

サポートしている様子
(サポートしている様子)

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人口足爪の効果はよかったようで、下記のようなうれしいメールもいただけました。
>  人工足爪は快適です。
>  隣のボタンを一緒に打つ失敗がほとんどなくなり、打ち込み時間が大きく短縮されました。
>  ほんとうに有り難うございました。

人口足爪の材料1組の写真
(これが人口足爪の材料1組の写真です。)
ナレッジふくいの事務所にがありますので、ご覧なることができます。
(人口足爪の作り方)
①キャップの先端は木ねじで止める
②ホットメルトで角度をつける
③センターに印線をつけ、先端部がわかるようにする。

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また、電源のON/OFFを容易にするために、手元操作スイッチも考案。本体に手を伸ばさなくてもスイッチを操作できるようにしました。

手元スイッチの写真
(手元スイッチの写真)

10年位前から車椅子になり、最近は外出も少なくなられたHさん。リハビリも家の中でされていらっしゃるそうです。
なかなか出かけられないため、メールのやり取りできるメル友を募集されています。
これをご覧になった方、よければナレッジふくい事務局までご連絡ください。info@knowledge-f.jp
追ってご連絡先をお教えします。